婚活に疲れたな、と思ったことはありませんか。
今日だけじゃなく、先週も、先月も、そういう気持ちが続いているとしたら。この記事はそんなあなたに読んでほしくて書いたんです。
わたしのところには、婚活コーチとして毎月たくさんの女性からご相談が届きます。30代になったから始めてみた方、友人の結婚式に触発された方、職場の先輩の言葉で背中を押された方。きっかけはさまざまでも、しばらくすると多くの方が同じような表情をされるようになってくるんですよね。
少し、くたびれた顔。
「がんばっているのに、結果がついてこない」という顔なんです。
2ヶ月目のAさんの話

先日、婚活を始めて2ヶ月のAさんとお話ししました。スタートしたばかりで、まだ全然のはずなのに、彼女の言葉にはすでに疲れがにじみ出ていたんですよね。
「なかなかうまくいかないと落ち込んでしまって。わたし、昔から運がないんです……」
テンションが下がっていて、声も小さくなっていました。でも、よく聞いてみると、Aさんはものすごくがんばっていらっしゃったんです。毎週末に複数の街コンやアプリでのやりとりをこなして、気が乗らない日でも「せっかく登録したから」と自分を奮い立たせて会いに行っていた。
「こんなにがんばっているのに、なんで会う人と合わないんだろう」という言葉に、わたしは少し心が痛くなってしまいました。
このAさんのケースに、婚活がうまくいかなくなる理由が全部詰まっているんじゃないかなと思うんです。
「数をこなせば当たる」は、思い込みです
婚活をするとき、多くの方が「とにかくたくさん会わなければ」と思ってしまうんですよね。アプリの登録を増やして、イベントに積極的に参加して、週末を全部婚活に充てる。数をこなせばその分出会いが増えて、いつか誰かと縁ができる、って。
でも、三島光世さんの著書『婚活は「がんばらないほうが」うまくいく』の中には、こんな視点が示されています。本当に縁が生まれるのに必要な出会いの数は、5人で十分なんだそうです。
5人。
この数字を最初に聞いたとき、「えっ、そんなに少なくていいの?」と感じた方も多いかもしれません。わたしも最初はそう思ったんです。でも、考えてみると、これはとても自然な話なんですよね。
婚活は就職活動ではないんです。数十社のエントリーをして、内定を取るゲームではない。縁というのは、量で引き寄せるものではなく、質のある出会いの積み重ねで生まれるものなんじゃないかなと思います。
50人と会っても心が動かなかったのに、たった一人との出会いで「この人かもしれない」という感覚が生まれることがある。その感覚は、心身ともに余裕のある状態のときにこそ、ちゃんと受け取れるものなんですよね。
疲れ切っている状態では、縁は来ていても気がつけない。それが、がんばりすぎることの一番のリスクなのかなと思います。
婚活期間は、3年が一つの目安

もう一つ、Aさんにお伝えしたことがあります。婚活は、長くても3年を目安に考えてみてほしい、ということです。
これは「3年で結果を出せ」という意味ではないんですよ。3年を超えてくると、婚活そのものが「日常」になってしまって、感覚が麻痺してくることがあるんですよね。毎月誰かと会うことが当たり前になって、もはやなんのために会っているのか、自分でも分からなくなってくる。
そうなると、会う人に対しても「また始まった」という気持ちが透けて出てしまいます。それでは、縁は遠のくばかりなんですよね。
婚活をしている方の年齢で一番多いのは、20代後半から30代後半のゾーンです。まさに人生のいろんなことが動いている時期。仕事も、友人関係も、自分自身の変化も、全部並行して走っているんですよね。そんな大切な時間を、ただ疲弊するだけの婚活に費やすのは、もったいないなとわたしは思っています。
3年という期間を頭の片隅に置きながら、今の自分に無理のないペースで進めること。それが、長く続けられる婚活の形なのかなと思います。
疲れているときにも、縁は来ることがある
ここで少し、希望の話をさせてください。
ある男性のお話です。彼は1年半、婚活を続けてこられました。精力的に活動されていたけれど、なかなかピンとくる人に出会えなくて、気持ちが少しずつすり減っていた。
そんなとき、一人の女性に出会われます。後から彼は、こんなことを話してくれたんです。
「もう疲れてたんだ。ちょうどそんなときに、きみと会った」
このお話がとても好きなんです。彼が結婚相手に出会ったのは、絶好調のときでも、完璧な準備が整ったときでもなかった。疲れていて、少し心がぐったりしていたときだったんですよね。
縁というのは、ベストコンディションのときにだけ現れるものではないのかもしれませんね。むしろ、力が抜けていて、自然体でいるときのほうが、不思議とするっと入ってくることがあるんです。
がんばりすぎていると、人は自分を守ろうとして、少しだけ鎧を着てしまうもの。笑い方が作られたものになったり、会話が面接みたいになったりする。でも、疲れているときって、いい意味で飾れなくなるんですよね。等身大の自分が出てくる。
その等身大の自分こそが、縁を引き寄せてくれることがあるのかもしれません。
ラクになるために結婚するのだから
三島光世さんの言葉の中で、わたしがいちばん好きなのはこれなんです。
「ラクになるために結婚するんだから、ストレスを溜めない婚活をしなさい」
これを読んだとき、なんだかすごくホッとしたんですよね。そうだよな、って。
結婚というのは、誰かに認められるためにするものでも、焦りを解消するためにするものでも、社会のプレッシャーに応えるためにするものでもないんですよね。自分がもっとラクに、もっと温かく生きていけるための選択なんだと思います。
だとしたら、その過程に当たる婚活が、自分を削っていくものであってはいけないなと。ストレスを限界まで貯めながら、笑顔を作って会い続けることが、婚活の正しい姿ではないはずなんです。
がんばりすぎないほうが、うまくいく。
この言葉はなまぬるく聞こえるかもしれないけれど、実はすごく戦略的な考え方だなと感じています。自分のコンディションを整えながら動くことが、結果として縁を引き寄せることにつながる。それは根性論の反対側にある、とても理にかなった婚活の形なんじゃないかなと思います。
今日からできること、一つだけ
婚活に疲れを感じているなら、まず一つだけやってみてほしいことがあるんです。
今週末の予定を、一つキャンセルしてみること。
それだけでいいんですよ。婚活の予定を全部辞めるわけじゃない。ただ、「なんとなく義務感で入れてしまった一枠」を、自分に返してあげてほしいなと思うんです。
その時間を、好きな映画を観るために使っても、ゆっくりお風呂に入るために使っても、昼間から昼寝するために使っても、全部正解ですよ。自分をやさしく扱う練習をしてみてくださいね。
それは逃げじゃないんです。コンディションを整えることは、立派な婚活の一部なんじゃないかなと思っています。
婚活がうまくいかないとき、多くの方は「もっとがんばらなきゃ」と思ってしまいます。でも、うまくいかない原因が「がんばりすぎていること」だとしたら、もっとがんばっても状況は変わらないんですよね。
今のあなたは、悪くないんです。ただ、少し疲れているだけ。
疲れたら休んでいいんです。ペースを落としてもいい。5人と出会えれば十分で、3年という期間がある。その中で、あなたに合うペースで、あなたらしい婚活をしていけばいいのかなと思います。
縁は、あなたが完璧に準備できたときを待って来るわけじゃないから。
今日のあなたのままで、ちゃんと届きますよ。
佐々木志穂 婚活コーチ。30代女性を中心に、自分らしい婚活のペースを見つけるためのサポートを行っています。「がんばりすぎない婚活」をテーマに、オンラインコーチングを提供中。